6月
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Bulbophyllum othonis Palawan | Bulbophyllum contortisepalum green PNG | Bulbophyllum contortisepalum red PNG |
Bulbophyllum membranifolium Borneo | Coelogyne celebensis sulawesi | Coelogyne kinbaluensis Borneo |
Trichoglottis atropurpurea flava Philippines | Schoenorchis gemmata Yunnan | Phalaenopsis deliciosa subsp. hookeriana |
Dendrobium strebloceras Moluccas | Dendrobium sp aff. flos-wanua Borneo | Dendrobium victoriae-regina Luzon |
Dendrobium lambii Borneo | Dendrobium peculiare Sumatra | Dendrobium bicolense Luzon |
Dendrobium dearei Borneo | Dendrobium ovipostriferum Borneo | Dendrobium uniflorum alba2 Philippines |
Dendrobium dianae Borneo | Dendrobium dianae bicolor Borneo | Dendrobium sp05 Borneo |
植込み材
今日のミズゴケの入手難は前回も取り上げましたが、来年も供給の目途が立たないであろうとも言われています。こうした状況に伴い、ミズゴケ以外の植込み資材までも品薄になりつつあり、これまで経験のなかった事態に陥っています。洋蘭の基本資材であるミズゴケが来年も輸入困難となれば、おそらく近年のラン園芸史上、最も深刻な問題になるかも知れません。さらに価格も現在小さなパッケージ(150-500g)が2倍どころか2年前の3倍ほどになりつつあります。その一方でバークは現在Lサイズの入手難以外は目立った変化はなさそうであるものの、国内環境下においてミズゴケミックスが出来ないバークを中心とする植付けでは、特に着生ランにとっては高湿度環境化が可能な温室が必要となります。地生ラン栽培のようにバークに軽石や焼赤玉土を混ぜて根周りの湿度を高めれば良いのではとも考えるものの、こうした組み合わせはポット内の気相率が下がり、着生ランには適さず成長は期待できません。まして吊るし栽培は困難です。資材の高騰を含め現在の状況が長引けば、今後ラン愛好家が減少するのではないかと危惧します。ヤシ繊維マット(左:表面、中央:裏面、右:厚み) |
現在(20日)開花中の12種
このところ曇りや雨の日が多く湿度が高いため水撒きは一日おきとなっていました。12種を選んで撮影しました。Bulb. translucidumは30株ほどあり、90㎝程の株サイズの場合、開花期には1株当たり3-4週間間隔で2-3回は開花するため、この3ヶ月間は多数の花がいつも見られます。その中で赤色が濃い花を選んで撮影しました。隣のBulb. tollenoniferumは開花末期になると黄色からオレンジ色と赤味が増し、写真の状態になると2-3日で落花します。Den. punbatsuenseは多様な花形態があり、当サイトでは現在改版ページに5タイプを掲載していますが、下写真の花はそれらとはセパル・ペタルのフォームやSpurの形状がそれぞれ異なり6タイプ目になるかも知れません。これらが果たして同一種なのか疑問で、分子系統法に基づく分析が必要ではないかとも思います。Den. sanderaeは前回記載と同一株です。リップ中央弁先端が開いたので再度撮影しました。当サイトの改版ページには本種をこれまで掲載していなかったため今月中に追加する予定です。Bulbophyllum translucidum Leyte | Bulbophyllum tollenoniferum PNG | Bulbophyllum recurvilabre Leyte |
Bulbophyllum scaphioglossum New Guinea | Dendrobium reypimentelii Mindanao | Vanda ustii Luzon |
Dendrobium punbatuense Borneo | Dendrobium sanderae Luzon | Coelogyne dayana Borneo |
Coelogyne rubrolanata Mindanao | Phalaenopsis sanderiana Mindanao | Phalaenopsis violacea v. mentawai Sumatra |
フィリピン・ルソン島生息のBulbophyllum mirum
これまでBulb. mirumの生息地はボルネオ島、マレー半島、Java島、スマトラ島とされており、当サイトではボルネオ島生息株を栽培してきましたが、2019年にフィリピンにて初めて、現地サプライヤーからルソン島生息とされる本種を入手しました。両生息株は毎年開花しており、ボルネオ島株が2ヶ月ほどルソン島株よりも早く、開花期はややずれているものの今回初めて同時開花したため、撮影し比較することにしました。両株の花サイズは共に2.5㎝程(ラテラルセパル長)ですが、下画像からはルソン島株が側面からの目視ではより膨らみがあり、また葉はボルネオ島生息株の広楕円に対し、長楕円形であることが分かります。これらの相違点が地域固有の特徴なのか否かは評価サンプルが少ないため確定できませんが、本種がルソン島にも生息している情報は当サイトが初めての発信かも知れません。本種の生息域は1,000m以上とされるためブロックバークに植付けた中温湿にての栽培としています。Bulbophyllum mirum |
現在(10日)開花中の21種
Dendorobium sanderaeは10年以上前から栽培しているものの、これまでラベルが変種名であるDen. sanderae majorとされていたため、リストに含められていませんでした。下画像では開花直後のリップ先端部が開いていない状態です。Paph. sanderianumは季節外れの開花となります。スパイラルペタルの長さはは72㎝で、当サイトでは一般的な長さとなります。Dendrobium uniflorum albaは先月の当ページに掲載した株と同じで、ほぼ全輪が開花したので再度取り上げました。本種は木製バスケット植えで、今回は1株に21輪の同時開花となりました。4月に初掲載した2019年登録の新種Bulbophyllum freitagiiは前回とは別株です。どうやら当サイトのBulb. contortisepalum redおよびdarkとラベルが付いた株に複数含まれているようで、となると本種が5株ほどあるかも知れません。ネットには本種はラテラルセパルのスパイラルが見られないと記載されたページがあります。しかしスパイラル特性はBulb. contortisepalum Complexの特徴とされるものの、この節ではBulb. falciferumを含め、しばしば成長や環境状態でスパイラルが少なかったり無い状態があり、偶々その記載者はそうした状態にある株を見たのではと思います。一方、Bulbophyllum clandestinumは株形状から、なぜ本種がBulbbophyllum属であるのか不思議です。Bulbophyllum claptonense aureaはこれまで1株では最多の7輪が同時開花(左の一輪は左の小株の花)したので掲載しました。ブロックバークに植付けた中温湿での栽培です。画像下の青色種名をクリックすることで詳細情報にリンクします。Den. cinnabarinum angustitepalum Borneo | Dendrobium sanderae Luzon | |
Dendrobium leporinum NewGuinea | Dendrobium sp aff. uniflorum alba Borneo | Paphiopedirum sanderianum Borneo |
Dendrobium ellipsophyllum orange Palawan | Bulbophyllum amplebracteatum Sulawesi | Bulbophyllum freitagii Paua New Guinea |
Bulbophyllum novaciae Sulawesi | Bulbophyllum clandestinum Sumatra | Bulbophyllum sp31 Mindanao |
Bulbophyllum claptonense aurea Borneo | Bulbophyllum scotinochiton Sumatra | Bulbophyllum dearei Luzon |
Phalaenopsis pulchra Leyte | Phalaenopsis sanderiana Mindanao | Phalaenopsis mariae Mindanao |
Dracula cordobae Ecuador | Dracula tsubotae colombia | Dracula polyphemus Ecuador |
初開花のバルボフィラム2種
当サイトで初開花のバルボフィラム2種です。左のBulbophyllum. infundibuliformeはニューギニア生息種で、2016年12月にマレーシア経由で種名Bulbophyllum garupinumとして入荷しました。Bulb.infundibuliforme とgarupinumとはシノニムの関係であり登録年数は前者名が先なので、当サイトではBulb.infundibuliforme とします。2017年6月の歳月記で、その入荷ロットからBulb.infundibuliforme の亜種とされるBulb. hymenobracteumが開花したことを取り上げました。その記載の中でサプライヤーからのinfundibuliformeの花写真も掲載しましたが、6年を経てやっと花を得ました。ベンチの奥に4年間ほど置かれていたのを2年ほど前に炭化コルクに植え替え、明るい場所に移動した経緯もあり、おそらくこれまでに何度か開花していたかも知れません。一方、右画像は2018年マレーシア・Putrajaya花展でNT Orchidから入手した20種程のバルボフィラムspの一つで、特徴はペタルの模様とリップ中央弁の模様が同じであることです。種名は調査中です。これまでNTOrchidは株を小さく分割し販売する傾向があり小型種では作落ちが避けられず殆どの株は枯れるか、開花までに相当な年月を要します。当サイトでは、ここ2-3年の栽培で何とか生き残った株に開花が見られるようになりました。これら2種の詳細画像は青色の種名のクリックで得られます。Bulbophyllum. infundibuliforme New Guinea | sp33 New Guinea |
現在開花中の12種
青色種名のクリックで詳細画像が見られます。Dendrochilum woodianumは、J. Cootes著Philippine Native Orchid Speciesの画像では花被片が全て赤一色ですが、最上段左画像に見られるように先端部が黄色の彩色となっています。画像の株はルソン島北部から(サプライヤーの説明)とされている一方で、前記著書ではMindoro島とされおり、地域差による色変化とも考えられます。であれば変種となるのですが。本種は生息標高域が1,000m以上で中温室にての栽培となっています。Dendrochilum woodianum North Luzon | Dendrochilum coccineum Mindanao | Bulbophyllum flavescens Luzon |
Dendrobium chameleon alba Luzon | Dendrobium insigne New Guinea | Dendrobium igneoniveum Sumatra |
Dendrobium uniflorum alba Malaysia | Dendrobium crocatum Malaysia | Dendrobium anthrene Borneo |
Coelogyne celebensis Sulawesi | Thrixspermum aff. celebicum Philippines | Passiflora caerulea 'Purple Rain' |