栽培、海外ラン園視察などに関する月々の出来事を掲載します。内容は随時校正することがあるため毎回の更新を願います。  2025年度

2026年  1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月

7月

現在(7日)開花中の9種

 それぞれの花形状や特徴は画像下の青色種名のリンク先で見られます。Bulb. hampeliaeはラテラルセパルが下画像が示す長いフォームと5月の歳月記に掲載の若干短いフォームがあります。Den. dianaeは多様な花フォームがあり、下画像は一般フォームとflavaフォームの自然交配種ではと思いますが、同じ株にも拘わらず、開花した花の後部に伸びた湾曲したSpur(距)には赤みがある一方で、蕾の状態のSpurには赤みあるものと花と同じ黄緑色があります。

Bulbophyllum aeolium Luzon Bulbophyllum hyalosemoides Borneo Bulbophyllum hampeliae Mindanao
Dendrobium subclausum NG Dendrobium chameleon alba Luzon Dendrobium sanguinolentum Borneo
Dendrobium dianae Borneo Den. (Diplocaulobium) tentaculatum NG Vanda roeblingiana Luzon

続:直近の植え替えバルボフィラム3種

 Bulb. sp (27)は先月の当歳月記で、複数株を90cmx15cmサイズの杉板に寄せ植えし、多輪花の開花風景を得たい旨をを述べましたが、今回これを実現するため、90cmx15cmの支持材に葉付きバルブ数が50個以上となる植え付けを行いました。それが下左画像左からの3枚となります。杉板には新芽を含め葉付きバルブ数で52,56,66個がそれぞれ植え付けられています。その右側にも2枚の同サイズの支持材が並んでいますが、これは先月の歳月記に掲載したBulb. cercanthumです。複数株を近接して植え付ける際の最も厄介な問題は、20cmを超えるような細く長い根が多数ある株の場合です。下画像に見られる高密度なレイアウトにおいては、株間で長短様々な根が重なり合います。そのため根が互いに接触しないように1本毎に根の間にミズゴケを挟むと共に、幾層にも重ねる緻密な植え込み作業となります。下画像のBulb. sp (27)では支持材1枚当たりの植え付けには5時間以上を要しました。単体植えの5倍以上の労力です。
 画像中央は60cm長の杉の無垢材に植え付けた、フィリピン・ミンダナオ島Lanaoに生息の種名不詳のバルボフィラムで2019年の入手です。その詳細は2021年4月の歳月記に取り上げています。一方、画像右の北スマトラ島生息のBulb. scotinochitonは2023年7月の歳月記にも報告していますが、1本の花茎に一般種は1輪ですが画像に示すように2輪咲きは極めて珍しく、2016年1月の報告から10年間注視してきましたがこの様態は不変で、この株固有の特性のようです。こうした背景から一般種を現在10株程栽培していますが、それらに先んじてそれまでの炭化コルクから杉板への植え替えとなりました。

Bulbophyllum sp (sp27) Palawan Bulbophyllum sp04 Mindanao (Lanao) Bulbophyllum scotinochiton Sumatra

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