3月
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喜(joy) (Dracula venefica red) |
怒(anger) (Dracula severa yellow) |
哀(sorrow) (Dracula janetiae) |
楽(happiness) (Dracula amaliae) |
Dendrobium anosmum var. giganteum
当サイトでは3-4月がDen. anosmumの開花期となります。今回一般種とgigateum種が同じタイミングで開花しているため両者を比較撮影しました。Den. anosmumはその多花性から人気のあるデンドロビウムで、ネットでも多くのマーケット情報が見られます。本種の一般種とgiganteumの現状については2024年3月の当ページにて取り上げました。要点は、マーケットでのgiganteum(ラテン語で巨大を意味する)とされる花サイズの実態が不明で、その変種名に相応しいサイズの具体的な情報が得られないことにありました。IOSPEでは、一般種の花サイズは5-10㎝とされることから、giganteumフォームはそれ以上のサイズであることが理にかない、さらに種名に変種用語「var.」を付帯する以上、その株は一般種とは明確に区別され、遺伝的にもその特性(この場合サイズ)が継承されること、さらに一般種とは異なる地域性をもっていること(一般種と同域内の生息種はvar.ではなくf.)とされ、サイズが成長度合いや環境によって変化(10㎝以下)することはありません。一方でネットには花サイズにメジャーを入れて撮影・公開した画像が見当たりません。基本的にcm単位の花サイズを画像化するには接写撮影となり、メジャーと花はレンズからの同じ距離で撮影することが必須条件で、僅かな奥行方向にズレであっても正確なサイズは得られません。一方がシャープで他方はピンボケであったり、花が手前で、メジャーが後ろにあればある程、花は実体より大きく写ります。Dendrobium anosmum var. giganteum |
現在(13日)開花中の3種
Bulb. vaginatumは2016年に初入荷したバルボフィラムで、フィリピン固有種であるBulb. surigaenseと似ていますがはペタル及びリップ中央弁の形状が異なります。本種の開花期は当サイトでは2-3月となります。20バルブ程のサイズ株が同時開花するとBulb. medusaeのようにも見えます。Den. amboinenseは春と秋が開花期となります。今回撮影したのは、あまり見ることのない全開した状態に出会ったためです。本種は1日花で早朝の2-3時間しかこのような開花風景は撮影出来ません。Calanthe vestitaの一般種はリップの基部に深紅の斑紋がありますが、そのalbaフォームとされるネット画像には多くで淡い黄味が残っています。当サイトが栽培している albaフォームはリップを含め花被片全てが純白です。撮影はBulb. vaginatumが12日、他は13日です。Bulbophyllum vaginatum Borneo | Dendrobium amboinense Ambon Is. | Calanthe vestita alba Mindanao |
現在(11日)満開中の3種
1株あるいは1茎(疑似バルブ)に多数の開花が見られるDen. leporinum、Den. treubiiおよびDen. sp aff. enderitiiを先々月と今月の当ページに取り上げたましたが、いずれも現在これらがほぼ全開に至っていることから、満開の印象もまた異なるのではと再度その風景を10日と11日に撮影しました。Dendrobium leporinum NG |
Dendrobium treubii Moluccas | Dendrobium sp aff. endertii Sulawesi |
現在(9日)開花中の12種
Bulb. incisilabrumは現在7株栽培しており、2株を大きなブロックバークに、また5株を炭化コルクに植付けています。炭化コルク植付株はそれぞれ20バルブを越えるサイズとなっているため、近々、60㎝杉板に植替える予定です。本種は画像に見られるように多数の同時開花となると、一花のサイズが5㎝程あることから迫力があります。Coel. usitanaは通年で開花していますが、今回の花はリップ側弁の色が比較的黒いフォームであることから撮影しました。意外なことに、本種は10㎝程の大きな花サイズで、1輪花を数か月に渡って繰り返し咲き続ける個性のあるセロジネにも拘らず、その存在が確認されたのは近年(2001年)で、ミンダナオ島Bukidnonの狭い地域にのみ生息しているため発見が遅れたとされます。本種のリップは赤茶から黒に近い色まで多様で、下画像の青色種名のリンク先にいくつかを掲載しています。そのページにある黒色花は現地においてもまず見ることは出来ない稀な黒さかと思います。 Den. maraiparenseは昨年9月、木製大型バスケットに6株をそれぞれ植替えましたが、今回の開花はその後の初花となります。現在それぞれの株には多数の蕾が発生しています。画像の茎にも花の周辺に4個の蕾が見られます。不思議なことに本種の一般情報はネット上で多数見られますが、マーケット情報は国内外共に見当たりません。Vanda deareiは3か月毎に年4回の開花を続けています。Bulbophyllum incisilabrum Sulawesi | Bulbophyllum recurvilabre(form3) Leyte | Bulb. sp aff. trigonosepalum Mindanao |
Coelogyne pandurata Borneo | Coelogyne usitana Mindanao | Dendrobium rindjaniense Lombok Is. |
Dendrobium maraiparense Borneo | Paraphalaenopsis labukensis Borneo | Vanda dearei Borneo |
Dracula diana Xanthina Colombia | Dracula vespertilio Ecuador | Dracula venefica red Ecuador |
杉板植替えの5種
昨年8月より植替え時の新たな支持材は、デンドロビウムは杉板あるいは木製バスケットに、またバルボフィラムは全て杉板としています。 下画像は今月植替えを行ったDen. platycaulonで、これまでは 12株程を35㎝長の炭化コルクへ植付けてきました。上段左画像は昨年末の本種の開花画像、右は植替えのため今月炭化コルクから取り外した本種のベアールート株で、疑似バルブは50㎝程に成長し、根の多くが空中に垂れた状態でした。Dendrobium platycauron Luzon |
Bulbophyllum championii NG | Bulbophyllum nasica NG | ||
Bulbophyllum sp23 (aff. quadrangulare) PNG | Bulbophyllum sp32 (sp aff. quadrangulare) NG |
現在開花中の23種
現在(3日)開花中の23種を撮影しました。画像下の青色種名のクリックで詳細画像が見られます。Bulbophyllum incisilabrum Sulawesi | Bulbophyllum nitidum PNG | Bulbophyllum cercanthum Borneo |
Bulbophyllum sp (sp27) Palawan | Bulbophyllum whitfordii Palawan | Bulbophyllum orthosepalum PNG |
Bulbophyllum championii NG | Bulbophyllum isabellinum Borneo | Coelogyne palawanensis Palawan |
Dendrobium sp aff. endertii Sulawesi | Dendrobium floresianum flava Flores Is. | Dendrobium floresianum Flores Is. |
Dendrobium crocatum Thailand | Dendrobium carinatum Luzon | Dendrobium jyrdii Palawan |
Den. jiewhoei (New color form) Borneo | Dendrobium jiewhoei Borneo | Dendrobium sp aff. discolor PNG |
Dendrobium spathilingue Java | Dendrobium mutabile Sumatra | Dendrobium annae Sumatra |
Dendrobium treubii Moluccas | Schoenorchis buddleiflora Borneo |