栽培、海外ラン園視察などに関する月々の出来事を掲載します。内容は随時校正することがあるため毎回の更新を願います。 ARCHIVE

   2019年 1月 2月 

2月

東京ドーム世界ラン展2019

 いよいよ15日より22日まで東京ドームにて世界ラン展が始まります。昨日(13日)プレオーダーを含め発送のための梱包を終え、本日14日はドーム会場への搬送と設置となります。本サイトは1月のサンシャインラン展同様に2010年以降に発見あるいは新しく国内マーケットに登場した種を中心に150種程の野生栽培株の展示販売を行います。一方、ドームの気温や湿度の中でランを長期間品質維持することは大きな課題で、購入を予定される方にとって特に胡蝶蘭については初日からの3日間が重要な期間となります。本サイトにとって今年は、とりわけデンドロビウムやバルボフィラムなど直近の入荷が多いため順化処理を必要とする株も見られこれらは原則未掲載としており、こうした原種については順次本サイトで紹介しながら、順化状況と趣味家の栽培環境に合わせ浜松温室からの直送の予約を行います。一方、東京ドームラン展では原種とりわけ野生栽培種の入手や栽培方法等の情報交換を行う上で良い機会でもあり、原種愛好家の多数のご来場をお待ちしております。

Vanda coerulea 野生栽培株

 Vanda coerleaの野生栽培株を入手しました。本種はミャンマーからタイの800m - 1,700mに生息し、青色のVandaを作出する種親として良く知られた種です。現在市場での本種名のVandaは、ほとんどが実生や交雑種で野生株の入手は極めて困難です。実生と野生株との違いはその色の濃さにあるとも言われています。今回タイと繋がりの深いPulian Bulacan地区のフィリピンラン園を訪問し、園主が交配用の種親として保管している5株程のVanda coerulea野生栽培株の内、2株を分けてもらいました。果たしてどのような色合いが見られるか今後の楽しみです。1株を販売用としてドームラン展に出品します。


Vanda coerulea wild

Cleisocentron abasii その2

 Cleisocentron abasiiの野生栽培株大小合わせて40株の植え付けを開始しました。これまで入手したCleisocenron属では、Clctn. merrillianum、gokusingiiおよびwide leafタイプの3種で、今年になりClctn. abasiiが加わりました。市場ではClctn, gokusingiiClctn. abasiiと誤って販売している事例が見受けられますが、明確な違いは花茎の長さでClctn. abasiiは10 - 15㎝程に対してClctn. gokusingiiは1㎝程と短く、またClctn. abasiiと見間違うほどの葉幅が広く似たwide leafタイプも花茎はClctn. gokusingiiとほぼ同じ短長です。下写真左は浜松にて取り付け直後のClctn. abasiiの一部で、右はそのロット内の花茎を撮影したものです。今回入手した株は茎の長さが10㎝から40㎝程と多様です。

Clctn. abasii

Cleisocentron abasii

 3年目にしてやっとClesocentron abasiiの野生栽培株を入手できることになりました。下写真に示すように高品質です。東京ドームラン展には30点ほど展示販売する予定です。株の長さにより価格は異なりますが5,000円からを予定しています。現在市場ではCleisocentron gokusingiiを本種と誤って販売しているサイトが見られますが、最も大きな違いは花茎が通常10-15㎝長であること、また葉が下写真にようにClisocentron gokusingiiに比べ薄く、より開いています。

Cleisocentron abasii

Aerides

 上段は左が2016年登場のミンダナオ島生息種Aerides migueldavidii、右がAerides magnifica albascens、下段がAerides leeanaです。いずれも入手難な種です。今週からの東京ドームラン展 にAerides magnifica と共に後者2種を展示販売します。

Aerides migueldavidii Aerides magnifica albescens
Aerides leeana

Phal. schillierianaPhal. equestris blue

 Agitest検証を経たPhal. schilleriana L および特大サイズを200株現地で入手し、その内取り敢えず85株を日本に持ち帰りました。最大サイズは42cm(右写真)です。特大サイズの葉長は一般に言われるロングリーフとは異なるタイプですが長さ的には同等です。下写真上段は右からそれぞれ2株つづ特大サイズ(>35cm)、Lサイズ(30 - 34㎝)、一般サイズ(<29㎝)です。実生株では育成困難な大きなサイズであっても本サイトは一般サイズとしています。

 一方、下段はPhal. equestrisのBlue リップタイプです。今回はクラスター株だけを持ち帰りました。写真左から炭化コルク2つ目の株が1株の一般サイズです。これと比較して左右のクラスター株との違いがよく分かります。いずれも今週のラン展に数株を出品します。

Phal. schilleriana
Phal. equestris blue-lip

ミンダナオ島からの新種3点

 今回のフィリピン訪問でミンダナオ島生息の3種を入手しました。いずれも2006年直近の新種です。それぞれ下記となります。
  1. Dendrobium schettleri
  2. Epicrianthes sp ( charishampeliaeあるいはequinoi?)
  3. Epicrianthes (Bulbophyllum) jimcootesii
 下写真は右がDen. schettleri、中央がEpicrianthes charishampeliae、左が同jimcootesiiです。それぞれいずれもミンダナオ島Bulkidnon標高1,200m - 1,600mnの生息種で、2016年OrchideenJournalでの投稿です。これらは東京ドームラン展に出品予定です。

right: Den. schettleri、center:Epicrianthes charishampeliae、left:Epicrianthes jimcootesii

フィリピン訪問

 5日から本日(9日)までフィリピンに出かけていました。ドームラン展前の大忙しの中で450株近い株を持ち帰ってきました。ミンダナオ島からの新種や人気の高い種が多数含まれており、明日から順次本ページにて紹介していきます。また来週早々にはマレーシアからの荷も届きます。こちらもラン展には何とか間に合わせたいと思っています。

東京ドームラン展用プレオーダリスト

 プレオーダーリストはトップページ中央右端下の「プレオーダリスト2019」からアクセスできます。11日までの受付となります。

ラン展出品の一部 I

 花画像はそれぞれの画像下の種名をクリックすることで見られます。Vanda deareiは一枚の葉長が35㎝を超えるFSサイズです。Den. odoardiはラン展出品は初めてです。Aerides roseaは雲南省生息種となります。Vanda coerulescensおよびParaphal. serpentilingueは蕾付きあるいは開花株を、Den. rindjanienseは茎長40㎝を超える大株を含め出品します。


Den. rindjaniense

Den. odoardi

Rhynchostylis coelestisblue

Vanda dearei

Aerides rosea

Aerides krabiensis

Den. aurantiflammeum

Paraphal. serpentilingue

Vanda coerulescens

東京ドームラン展

 今月15日から東京ドームラン展が始まります。本サイトのブーズは4m x 2.5mの広さで、隣にはエクアジェネラとペルーフローラが並び、入り口からは一番奥左となります。新たに海外から入荷する品種の多くが来週から再来週の到着となるため、東京ドームラン展のプレオーダーリストは1月のサンシャインラン展とほぼ同じ内容とし、新入荷種はラン展会場での直販および予約(海外から入荷する品種の一部には順化処理を必要とする株が含まれる可能性があり、これらは予約により順化後に宅配便による発送)といたします。プレオーダーは3日にリストを本サイトにアップデートし、4日から11日までを受付期間とさせて頂きます。なお歳月記1月に記載しました中国雲南省を中心とするランは各品種それぞれ1-2点ですが会場にての販売となります。

 

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