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栽培、海外ラン園視察などに関する月々の出来事を掲載します。内容は随時校正することがあるため毎回の更新を願います。  2020年度

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3月

現在開花中のBulbophyllum cercanthumCoelogyne usitana

 Bulb. cercanthumはボルネオ島低地に生息のバルボフィラムで、登録は2009年とされ、比較的新しい種です。そのためか国内のマーケット情報がほとんど見当たりません。当サイトが本種を最初にマレーシアから得たのは2014年で、その時の種名はBulb. serratotruncatumでミスラベルでの入荷でした。しかしCirrhopetalum節の中では個性ある花姿で、気に入っている種の一つです。orchidspecies.comの画像は少し弱弱しく写っており、また花サイズの記載がないため、今回準備中の改版ページへ、下記の本種名からリンクできるようにしてみました。現在15株程を栽培中です。 一方、Coel. usitanaはミンダナオ島Bukidnon生息種で、マーケットではセロジネ属の中では比較的高価なようです。本種は通年で開花します。特徴はリップ側弁に濃茶から黒褐色までの色変化があり、黒に近いフォームが希少で、出現率は1/50株と云ったところです。これまで50株ほどを扱い、その中で最も黒褐色の濃い花の画像を、改版予定ページに入れましたので下記本種名からのリンクで見られます。下画像は28日と29日撮影です。いずれも高温タイプで栽培は容易です。

 Bulb. cercanthum
 Coel. usitana

Bulb. cercanthum Borneo Coel. usitana Mindanao

現在開花中のミンダナオ島Bukidnon生息の4種

 本日(28日)早朝、開花中のミンダナオ島生息の新種4種を撮影しました。左はDen. deleoniiです。3年に及ぶ栽培を通し、本種についてはDen. sanderae v. majorとの地域差の範囲内、すなわちDen. sanderae v. deleoniiの位置付けが妥当で、Den. sanderaeと別種とするだけの特徴が見つかりません。隣はDen. schettleriで、一つの茎(疑似バルブ)に20輪程が同時開花しています。15株程を栽培しており、いずれも現在開花最盛期となっています。次はDen. boosiiです。本種にとって春は季節外れの開花で、最盛期は浜松温室では晩秋から冬期となっています。右はBulb. inacootesiiです。多くの株で開花中です。

Den. deleonii Den. schettleri Den. boosii Bulb. inacootesii

Dendrobium ovipostriferumに見る変異フォーム

 ボルネオ島生息のDen. ovipostriferumはかってDen. deareiの地域種と記載ミスされ、マーケットでも今だにこの影響が僅かに見られます。その経緯はorchidspecies.comに記載されています。当サイトで今年一月、 改版予定ページで本種を紹介しましたが、2013年に初開花した本種の変異フォームは紹介していませんでした。今回トリカルネット筒に植付けた株からこの変異フォームが再開花したため下写真に取り上げました。特徴は前記改版ページリンク先の画像と比較すると分かりますが、ラテラルセパルが一般フォームは全体が白色ですが、変異フォームは白とオレンジ色とが2分化しており、spur(花の後ろに伸びた突起部分)も白色ではなくオレンジ色であることが異なります。リップの色も一般種と比べ、赤味が強く感じます。このようなフォームは頻繁に現れるものかどうかは分かりませんが、これまでの30株程の栽培では本種のみのようです。左写真は本日(28日)早朝、右は2013年7月撮影です。

Den. ovipostriferum

Bulbophyllum incisilabrum

 スラウエシ島標高900-1,200mのコケ林に生息する、2003年登録のBulb. incisilabrumが開花しています。今回本種を取り上げたのは、バルボフィラムをポット植えにするのは小型種を除いて余りなく、多くは炭化コルク、ヘゴ板およびバスケットですが、本種については珍しくプラスチックポットにバークミックスで植付け、今回開花したためです。面白いのは、バルブは水平方向に増殖するのですが、花茎はバルブとほぼ同じ長さでバルブと並んで伸び、4㎝程の複数の花がそれぞれポットの外側を向いて咲く姿勢です。下写真右はポット植えの開花写真です。本種は現在、炭化コルク、ブロックバークと、今回開花のポットの3種にそれぞれ植付けて栽培しており、この中で最も成長(新芽の発生と根張り)が良いはブロックバークで、次がポットとなっており、炭化コルクは今一つです。このためコストは上がるものの余っているブロックバークに間もなく植替え予定です。

 ところで本種ですが、マーケット情報が余りありません。花はペタル間NSサイズ4㎝と、まずまずのサイズで、色合いからはよく目立つにも拘らずです。当サイトではこれまでに2016年と2018年末の2回、インドネシアからマレーシア経由で入手しており、1回目の入荷株はサンシャインおよび東京ドームラン展で4-5バルブサイズを3,000円で販売しました。しかし2回目の入荷では、価格が1回目の3倍となりマレーシアでの入手は2株のみとした経緯があります。インドネシア卸価格が、Bulb. bandischii のように1バルブ当たり25米ドル(Foresta Orchid 2019/11価格リスト)ほどには暴騰していないと思いますが、希少性が高くなっている可能性があります。いずれにしてもCOVID19が治まった後に再度入手状況を調べることになります。

Bulb. incisilabrum Sulawesi

現在編集中のセロジネ改版ページ用のサムネール

 昨年夏から進めている改版ページ作業で、セロジネ属の整理がほぼ終了しました。これまでのページのセロジネは僅か6種の紹介でしたが、新ページでは下のサムネール用画像の43種となる予定です。これらは全て当サイトが栽培を通して開花撮影した種です。一方、未開花や種名不詳spとして入荷した株で、今だに開花のない種(palawanensevanoverberghiiなど)がセロジネでは14種ほどあり、これらは開花し種名が同定でき次第、改版ページに順次追加する予定です。下画像の殆どは2016年からサンシャインおよび東京ドームラン展にて販売しています。これまで扱ったセロジネは50種程となり、現時点においても浜松温室では400株程を栽培中です。COVID19が落着きEMSの再開を待って新たに50種、これまでと合わせて100種を目標に収集し販売する計画です。


asperata

asperata_aff

bicamerata

bilamellata

candoonensis

celebensis

chloropthera

clemensii

cuprea

dayana

eberhardtii

exalata

fimbriata

fuscescens

hirtella

kinabaluensis

lentiginosa

longifoliae

longifoliae_aff

longirachis

marmorata

marthae

merrillii

monilirachis

moultonii

multiflora

odoardi

pandurata

rhabdobulbon

rochusseni

rubrolanata

salvaneraniana

sp1

sp2

sparsa

swaniana_my

swaniana_ph

tomentosa

usitana

venusta

verrucosa

viscosa

xyrekes








現在(19日)開花中の花33種

 桜の開花を迎えたこの時期は、多くの種でも開花が始まっています。

Bulb. denophyllum New Guinea Bulb. inacootesii Mindanao Bulb. sp New Guinea
Bulb. fascinator Mindanao Bulb. whitfordii Palawan Bulb. longicaudatum New Guinea
Bulb. gracillinum Borneo Bulb. cleistogamum Malaysia Bulb. sp aff. nasica yellow New Guinea
Bulb. brienianum Borneo Bulb. mearnsii Mindanao Bulb. sp aff. trigonosepalum Mindanao
Den. ellipsophyllum orange Palawan Den. carinatum (robinsonii) Luzon Den. treubii Moluccas
Den. floresianm flava Flores Den. hymenophyllum green Sumatra Den. hymenophyllum green spotSumatra
Den. sylvanum Papua New Guinea Den. strebloceras Maluku Den. sanderae v. major Luzon
Den. rindjaniense Lombok Den. aurantiflammeum Borneo
Den. primulinum Thailand Vanda helvola alba Sumatra Nepenthesis truncata Mindanao 35cm long
Den. sanguinolentum Borneo Den. annae Sumatra Den. acerosum Borneo
Den. tiongii Luzon Phal. hieroglyphica Leyte Phal. lueddemanniana Mindanao

Dendrobium anosmumの開花

 19日現在Den. anosmumが開花中です。本種は多様な名前が付いており、シノニム(同種異名)にはDen. superbumがあります。また変種として、var. dearei (albaフォーム)と、var. huttonii (semi-albaフォーム)がよく知られており、それぞれがカラーフォームを特徴とします。一方、Den. anosmum var. giganteum 名もあり、またシノニムのDen. superbumにも var. giganteum名が見られます。種名登録の経緯は兎も角、Den. anosmum var. giganteumがどのようなフォームを持つのか、変種名の’巨大’と云う意味からは、Den. anosmumの一般サイズがorchidspecies..comの記載によると、5cm - 10cmサイズ(左右ペタル間横幅と思われる)であり、この数値に対し染色体数4倍体相当の1.5倍から 2倍程の花が咲くのかとも思います。すなわち15㎝ - 20cmとなります。しかしネット上のどのサイトにも、このgiganteumとされる花サイズの定義が見当たりません。謂わば、ただ大きいと云ったDen. tobaenseの付帯名giganteumと同じです。

 そもそも基本的に花サイズは、株の成長度合いや環境に大きく依存します。にも拘らず敢えて'giganteum'(巨大)’との変種名を付けた以上、その種は通常とは異なる遺伝的および普遍的なサイズ特性をもつ筈です。例えば、白色のDen. anosmum var. deareiが、環境によって一般種がもつピンクや赤紫色になることはあり得ません。その逆も然りです。変種とはその言葉の如く、一般種とは変わった様態をもつ種であることを意味します。また付帯名にフォームfm.ではなく、変種varが付けば、特定の地域に排他的に生息していることになります。

 マーケットにおいて'giganteum'を、その原種株の変種あるいは付帯名とする以上、少なくとも販売者は、そのサイズを購入者に明示すべきです。例えばDen. anosmumの一般種ではorchidspecies.comにある10㎝が最大サイズであれば、’巨大’とする常識的な感覚からは、それを超える例えば15㎝以上となります。あるいは販売する親株の寸法写真を参考サイズとして提示することでも良いと思います。しかし、これほどマーケットに出回っているDen. superbum var. giganteum名をもつ種でありながら、そのサイズを示す実体写真は当サイトの知る限り、これまで1枚もありません。また生息国のラン園や展示会で'giganeum'とする実物を見たことも、その生息域情報も現地では聞きません。まずは花の寸法入り実体写真が必要です。

 下写真は開花中のDen. anosmumを本日(19日)撮影しました。'giganteum'ではなく一般種です。中央写真は定規と共に花を撮影したもので左右ペタル間のNS(自然体)巾は10㎝強で、一般種としての最大サイズ相当となります。株は炭化コルク付けで2年目です。しかし右写真に見られるように、すでに多くの伸長した根が空中に飛び出しており、こうした状態になると活着地を失った根は根冠から枯れ始め、やがて成長が止まり株全体が衰弱していくため、植替えが必要となります。一方で株サイズが大きくなるとそれ相当の根の伸びしろ分を設けるにも限界があります。フィリピンやマレーシアの現地ラン園で見られるような多数の疑似バルブをもち100輪以上の開化株には無数の細い根が絡まった30㎝を超えるような塊があり、これに似た根の成長と多輪花を得ようとすれば、炭化コルクは不適で、大型の木製バスケットやヘゴ板が必要となります。当サイトでは花後に、直径の太いトリカルネット筒に植替えを予定しています。

Den. anosmum

今週(7 - 10日)開花中の27種を撮影しました。

Den. ovipostoriferum Borneo Den. cymboglossum Borneo Den. igneoniveum Sumatra
Den. stratiotes New Guinea Den. leoporinum semialba Mouluccas Den. lawesii white New Guinea
Den. annemariae Mindanao Den. furcatum Sulawesi Den. trichostomum New Guinea
Den. niveobarbatum Mindanao Den. consanguineum Mouluccas Den. spectabile Papua New Guinea
Den. cinnabarinum angustitepalum Borneo Den. lambii Borneo Den. annae Sumatra
Den. moquetteanum alba Borneo Vanda tricolor suavis Java Vanda foetida Sumatra
Coel. sparsa Luzon Coel. celebensis Sulawesi Phal. lueddemanniana Mindanao
Bulb. nitidum aff. Papua New Guinea Bulb. isabellinum Borneo Bulb. sulawesii Sulawesi
Bulb. harbrotinum Borneo Bulb. contortisepalum green New Guinea Pleurothallis truncata Ecuador

ミズゴケが入手できなくなる日が来る?

 昨年末からミズゴケについて、ラン資材業者のホームページでは’売り切れ’や’在庫なし’の記述が目に付くようになりました。国内の栽培者が利用するミズゴケは、ニュージーランド産が多いと思いますが、資材業者からの聞き伝えによると今後1年近く入荷が難しくなるそうです。COVID19下の市場シフトか、輸出管理によるものかは不明ですが、ラン栽培者にとりミズゴケが利用できなくなることは深刻な事態です。 当サイトにとっても植替えは日常で、バークやクリプトモスなどと共に、40 - 50日毎に3Aあるいは4A レベルのニュージーランド産ミズゴケ3㎏を消費しており、これが止まれば大問題となります。現時点では、合わせて24㎏のミズゴケを2業者に発注予約しており、その内半数は今週にも入荷する予定ですが、その後は不明で、状況によっては何らかの対策を考えなくてはなりません。バークやクリプトモスで一部は代用できるものの、湿度の低い国内環境では、ミズゴケのようにどの属種にも万能とは云えず、湿度管理が困難な趣味家にとっては、保水性や植付け易さで、ミズゴケに勝る植込み材は他にありません。COVID19に次いで悩みが一つ増えました。

Coelogyne kinabaluensisの植替え

 Coel. knabaluensisが炭化コルクへの植付けから3年経過しており植替えを行いました。下写真がそのプロセスを示した画像です。画像1では、先端部のバルブは35㎝長コルクからはみ出しています。2はコルク表面のミズゴケを強いシャワーで洗い流した状態です。3は根周りを拡大した画像で、根がコルクにしっかりと活着していることが分かります。このことから本種は炭化コルクを嫌う様子は見られません。こうした板状支持材からの植替えで最も難しいのは、多くの根の先端部が支持材内部に入り込んでおり、根を如何に極力切断することなく剥がすかです。コルクを崩しながら根を取り出すことになります。当サイトでの、このために使用する道具は刃の長いゾーリンゲン製のハサミ一種類のみです。4はコルクから取り外した株です。根を剥がしたと云うより、外したと表現した方がよいほど、2の画像と比較して根のほとんどは切れることなく原形のまま剥がれています。こうしたワザも、これまで数えきれない程の失敗を重ねてきた修練の結果です。支持材から取り外した株には必ず当サイトでは、バリダシンとタチガレエースの混合液を根周りにスプレーします。

1:: 取り外し前 2: 古いミズゴケを取り除いた状態 3: 左の根周りの拡大画像 4: コルクから取外し後の状態

 5はコルクに活着していた面から撮影したものです。6はこの株を新しく60㎝の炭化コルクに乗せて株の位置決めをしています。その後、コルクの表面全体にミズゴケをそれなりの厚みを付けて敷き、その上に株を乗せ、更にミズゴケで根を覆い、1mm径の園芸(盆栽)用アルミ線で画像7が示すように固定します。バルブの伸びしろは支持材の1/3以上設けていますが、本種はリゾーム(バルブとバルブの間)が長いため2年もすれば新芽の発生で再びバルブはコルクの上部に達すると思います。8は別の植替え株と並べて撮影したものです。右株は、植付けから2年経過したものの伸びしろ面がかなり残っていたため、コルクはそのままにミズゴケのみを交換しました。炭化コルクのミズゴケはそれなりの厚みをもって取りつければ3年、一方、軽く覆う程度では2年以内で交換した方が、ミズゴケの経年劣化で保水力が低下するために必要と考えています。

5: 取外した根の裏面 6: 60㎝長コルクへの取付位置決め 7: 新しいミズゴケでの植付け 8: 別株(右)の植替え例

 ところでCoel. kinabaluensisですが、現状Coel. cupreaとの違いを見出すことが困難です。Coel. kinabaluensisはボルネオ島キナバル山から南西部に連なるクロッカー山脈標高900-2,000mに生息とされる中温タイプです。一方、Coel. cupreaはボルネオ島と共に、スマトラ島標高1,000-2,000mの雲霧林に生息するとされ、低-中温タイプとなります。問題は、両種の花形状は酷似しており同定が難しく、ネット上の多数ある花画像からは両者の決定的な相違点を見出すことが現状困難です。当サイトの種名は、いずれも種名不詳種としてではなく、ボルネオ島からそれぞれの種名付きで入荷していることから、ラベルの名称は入荷名のままとしています。ネット情報での両種の相違点らしき画像はorchidspecies.comの画像に見られますが、この画像にも不可解な点があり、Coel kinabaluensisキナバル山in situ(生息地)写真では、一つの花軸に複数の花が同時開花した総状花序の様態であり、また解説文にはバルブは'nearly cylindric, stem-like' ほぼ円筒形と記載されているものの、画像のバルブは卵形で、Coel. odoardiのように見えます。本種が同時多輪花で、卵形バルブとすると他の多数のサイトが示すCoel. kinabaluensis画像とは異なることになります。

 当サイトの7年間での栽培で観察される違いは、Coel. kinabaluensisの葉はCoel. cupreaに比べて短く巾広である点、またバルブ間のリゾームの長さが前者は3㎝と長く、後者は2㎝以下である点です。しかし葉形状、特に葉幅は環境変化に影響されることがあり、これは、Coel. celebensisDen. ellipsophyllumにも見られます。また当サイトではCoel. kinabaluensisは中温室、Coel. cupreaは低温室で栽培しており、リゾームの長さもまた温度や輝度の違いによる変異とも考えらます。一方で共通点は、特にCoel. cupreaは花の色変化が環境に大きく影響され、淡い黄緑色からベンガラ色まで変わります。同時開花数ですが、2008年の筑波実験植物園のCoel. cupreaに2輪同時開花画像が見られます。Coel. kinabaluensisでは今のところorchidspecies.com以外、複数の同時開花はネットからは見当たりません。こうした状況もあり、COVID19が収まれば、それぞれを20株ほど入手し、環境変化による変異の有無を調べようと思います。 下記のCoel.. kinabaluensiscupreaは、現在進めている改版ページへのリンクとなります。

 Coel. kinabaluensis
 Coel. cuprea

Phalaenopsisの開花

 Phal. schillerianaが今月に入り開花を始めました。下写真は現在開花中の蝶蘭原種です。ここ数年胡蝶蘭の入荷はPhalaenopsis節(amabilis, schillelriana, philippinensisなど)を除き縮小してきたため、在庫も少なくなっており、COVID19の沈静化後には 改めて全種を収集する予定です。胡蝶蘭は海外での人脈やルートが確立しているため入手の苦労は少ないと思います。一方、セロジネも本格的に収集を始める予定です。現在の当サイトのページには、セロジネは僅か6種の記載しかなく、これまで実質4年間で扱った40種程の内、当サイトにて開花した37種類を現在作業中の改版ページに含めました。今後はバルボフィラムやデンドロビウムは新種を中心に、胡蝶蘭は全種を、またセロジネは多輪花、香りと共に、栽培し易い種が多いことから、まずは50種を目標に、EMSの再開が始まり次第、一気に収集したいと考えています。

Phal. schilleriana Real Quezon Philippines
Phal. amabilis Borneo Phal. hierglyphica Leyte Phal. lamelligera Borneo


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